宇宙の歌姫 RIK

RIK Rasmalai Chapter 1RIK Rasmalai Chapter 2
ほんっっっと、すごいですよ。この姉さんは。
Rik Wachirapilun。
元々Bakery Musicに所属していた人なのですが、
1999年に「パトム」というアルバム一枚を発表して以降、
2004年の終わりまで一切のアルバムはなし。
Joey BoyやYokee Playboyなどの楽曲にゲスト参加するくらいで、
ソロでのアルバムはこの5年間出ていません。たぶん。
それが、今年になってHualamporng Riddimからミニ・アルバムを二枚リリース。
上の写真の「Rasmalai」のChapter 1と2です。
けっこう売れているので、紹介します。
僕がこの人を初めて見たのは昨年12月のB-DAY(Bakery Music10周年コンサート)のとき。
RIKは第一部の後半に登場したわけですが、その衣装がまたすごい。
上の左側のアルバムのまんまの格好で登場したわけなんですが、
遠目に見ても、リュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』に登場する
「宇宙の歌姫」みたいな格好なんですよ!
まんま、スペースオペラのコスプレ調で。
それ見た瞬間に、「なんだ、この人!」って思いました。
しかも、一曲目にやったのも宇宙の歌姫そのもの。
「ディリラディリラヒア~」みたいな感じで、何歌ってるんだかわかんない。
歌的にはインド風だったので、ヒンズー語で歌ってるのかもしれないけど、少なくともタイ語ではないんですよ。
後で分かったんですけど、これ、Rikの新曲です。
今年になって発売された「Rasmalai Chapter 1」の4曲目、
「ナムター・コーン・カイムック」(真珠の涙)という曲でした。
いや、かなり勇気ありますよ、この曲を一発目にやるって。
だって、その日集った6万人の観客って、
Bakery Musicの10年を振り返るために来てるんですよ!
懐かしのあの曲を聴きに来てるんですよ!
そんな中で、宇宙の歌姫コスプレで登場して、
しかも、全然別のレーベルから出す新曲を披露。
しかも、何歌ってるんだかわからない曲。
当然、その場にいた6万人はあっけに取られてましたよ。
こんなこと、普通じゃできません。
彼女の独断でその新曲をやるって決めたわけじゃないにせよ、
相当な肝っ玉がないとできないことです。
で、その肝の座りっぷりが非常に印象に残ったので、
家に帰ってから、さらにじっくり聴いてみたら……かなりいいですよ、この人は!
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RIK Pathom全体的な印象としては、インド風&インダストリアル(だっけ?)。
シタールの音とか、インド・レストランで聞いたことのあるような楽器の音がバシバシ登場してきて、
しかも、それがなんだか都会っぽく仕上がってます。
ボーカリストとしての力量もかなりある感じ。
聴いていると、なんだか原始的な本能を揺り動かされるような気がします。
なんだか心の底がわしゃわしゃと沸き立つようで、
それでいて、安らぎも感じるというか。
彼女のステージはこの時とJoey Boyのゲストの時の2回見てるんですけど、
すんごく独特。踊り方とか、スピーチの内容とか、自分独自の世界を築き上げてます。
ちょっと不思議ちゃんも入ってます。
独自の世界観を持ってて、それにどっぷり浸っちゃってるとことか、
ステージ上のパフォーマンスが即興なところ、天然系な所なんかは、
もしかしたらPALMYに匹敵するかもしれません。
まぁ、曲の方向性は全然違うし、可愛さではPALMYが断然勝ってますけど。
この人、仮に例えるならば「タイのビョーク」って感じです。
ちなみにいくつかタイのサイトを回ってレビューを見てみたのですが、
「あの『難しい音』のRikが返ってきた! 今度はあまり難しくないぞ!」
みたいなレビューもありました。
タイ人にとってはRikの音は難しいらしいです。特に1999年の1stアルバムは。
確かに楽曲の作りがどちらかというと洋楽に近いです。
タイ語で歌ってるはずなのに、まったく聴き取れません。
むしろヒンズー語のような響きだったりもします。
でも、でもですよ! 僕が一番好きなのは、
やっぱりBakery Musicから出した「パトム」です。
このアルバムはかなりいいです。
今聴いてもちゃんと聴けるくらい、完成度高いです。
アルバムとしてのストーリー性もあるし、一曲一曲が完成されてるし、
おしゃれな音のギミックも随所に仕掛けられてます。
たぶん入手不可能ですが……。
長くなってしまいましたが、
最後にBakery Musicのアーティスト紹介の一部を引用して終えます。
「Rikの前にRikなし、Rikの後にRikなし」
素晴らしいの一言に尽きます。