狂気に侵されて。 『13ゲーム・サヨーン』

『13ゲーム・サヨーン』ポスター今週見に行ったタイ映画がこちら。Pruのボーカル・Noiことクリッサダー・スコーソン主演の『13ゲーム・サヨーン』(英題:13beloved)です。好きなバンドPruのNoiが主演だし、ポスターのデザインもカッコいいしなんだか面白そうってことで観に行ってきました。
この作品は、コミック界の第一線で活躍する漫画家、エカシットの作品をモチーフに製作されたサイコ映画。Noiが演じるのは、失恋に加えて失業寸前、さらに親から金の無心の電話がひっきりなしにかかってくるのに送金のあてはまったくなしという、まさに人生の苦境に立たされている楽器セールスマンのプーチット。
成績不振がたたってついにクビを言い渡され、途方にくれる彼の元に、奇妙なゲームを持ちかける電話がかかってくる。電話の主によると、これから彼が課す13のゲームにプーチットがチャレンジして見事クリアすれば、なんと1億バーツが賞金として口座に振り込まれるというもの。
最初のゲームは、彼の足元に転がっている新聞紙を丸めて、彼の周りをうるさく飛び回っているハエを叩き潰すというもの。半信半疑でハエを叩き潰すプーチット。すると、携帯電話に彼の銀行から「振り込みのお知らせ」がSMSで届き、1番目のゲームをクリアした賞金1000Bが振り込まれていたのだった……。
人生のどん底にあって、一気に巻き返しを図りたいプーチットは、半信半疑ながらもこのゲームにのることを承諾。次々と課されるゲームに挑戦していきますが、ゲームの内容はというと②さきほどのゲームで捕まえたハエを食べる、③幼稚園に行って園児を3人泣かす、④道端にいる乞食のお金を奪う、⑤人糞を食す……とどんどんとエスカレートし、犯罪的な内容になっていきます。また、ゲームごとの賞金もうなぎ登りに上がっていきます。
この作品の見どころは、ゲームが進むにつれて徐々に狂気に染まり始めるプーチットの姿、そして、この電話の主はだれなのか? いったいどんな意図でプーチットにゲームを持ちかけているのか? という謎解きの二つに集約されるでしょう。
で、ゲームが進んでいくさまは非常にテンポよく、手に汗握る展開で進んで行ったのですが、肝心の謎解き部分が思いっきり消化不良なのが残念でした。まぁ、タイ映画にありがちといっちゃありがちなんですけど。
日本のマンガとかにもありそうなオチなんですけど、ゲームの主催者側のストーリーの語られ方が不十分すぎて、結局作品そのものをうすっぺらくしてしまっている気がします。作品中の伏線や公式サイト内の情報を見ると、けっこう大掛かりな設定が背後にあるようなのですが、作品中では結局語られないまま。この辺をきっちり描いてくれると、もっと楽しめたんじゃないかなぁと、とっても残念です。
『13ゲーム・サヨーン』公式サイト
http://www.13beloved.com/
作品中に登場する同名のサイトのコンテンツに似せて作ってあって面白いです。
なお、このサイト中にある「MV13」はNoiとタイ・インディーズ界No.1イケメンのJ Montonn Jiraによる主題歌らしいです。地味なところで面白いコラボやってます。
『13ゲーム・サヨーン』01
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