歓喜と祝福の宴を見た。 「Another Sound In The Room」

DOSM 「Another sound in the room」 by Smallroom
ちょうど1週間前の日曜日に開催された、Smallroomのコンサート「Another Sound In The Room」はめったやたらとよかったです。女房を質に入れて行った甲斐がありました。女房いないけどね。
今回はOakくんとGくんの二人を誘ったんだけど、現地でいろいろ合流して結局6~7人で固まって見ることに。
こういうイベントって、いつもは大抵2、3人で見てて、しかも音楽に没頭しちゃってイベントの最中はほとんど話さない場合がほとんどなので、ときどき感想を交わしながら見た今回は、それだけでも新鮮な感じがしました。「あ、この人はこういう所に注目してるんだ」とか「僕と同じこと思ってる!」なんてことを確認しつつ見るのもいいもんですね。
特に日本のインディーズでちゃんと音楽をやってたGくんの感想は非常に興味深かった。バンドの各パートの巧拙から機材の特徴、ステージで起こった小さなトラブルに日本のバンドとの比較などがポンポン飛び出してきて、聞くだけで勉強になりました。ありがとう。
会場にはたぶん1000人くらい入ってたと思うんだけど、観客の年齢層が意外に若くってなんか安心。普段僕が行くインディーズのライブイベントってパブとかバーで夜やるせいで観客は20代~30代ばかりで、「インディーズの音楽はそういう人たちしか聴かないもの」と思いがちなんだけど、こういう場でちゃんと若い子たちも聴いているのを確認できると、「インディーズの未来も明るいな」って実感できてうれしくなります。
さてさて、実際のライブの内容はというと、僕が告知記事の時に書いたように、タイのインディーズ界の第一人者的レーベルSmallroomの「新しい音たち」を見せてくれるものでした。
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いままでSmallroomっていうと、「都会的なおしゃれポップス・レーベル」ってイメージのレーベルだったんだけど、今回のコンサートでは「元気orパワフルな音圧で攻める、かっこいいバンド」をずらりと揃えて、Smallroomの新しい顔を見せてくれた気がします。
そういやプロデューサーのJ(Penguin Villa)も去年の終わりくらいから徐々にロック路線へ方向転換していて、5月に見たライブでは完全にロックバンドになって、演奏する曲にアルバムの面影が一切なかったもんなぁ。今にして思えば、これがSmallroom新展開への布石だったのかも。
以下、出演順にそれぞれのバンドの感想です。
・SLUR
Smallroomからデビューしたばかりのバンドで、トランペットの音が新鮮なのと、疾走感のある曲が特徴。すごくノリがよかった。
実は彼らのライブは今年の2月ごろからちょくちょくと見ていました。
といってもデビュー前から追っかけていたわけではなくって、SO::ONやPanda Recordsのイベントに行くと、彼らがかなりの頻度で参加していたから、お目当てのバンドの前に必ず聴くことになる、といった感じでした。
で、今回はデビュー後初めて見たライブになりますが、デビュー前と比べて、ビジュアル的にかなり変わってました。ベースが盛り上げ役としてきちんと目立つようになってたし、ボーカルも前はムーミンパパみたいな「冴えないデブ」だったのが、かっちょいいサングラスをかけて「おしゃれデブ」に変身。ほかのメンバーのパフォーマンスも洗練されたような気がします。
1stアルバム「Boo!」が絶賛発売中。収録曲の「Rock Shit!」(タイ語の曲名は:ロークチット=精神病)がFat Radioのチャートで1位を獲得したほか、DJサイアムでもヘビーローテーションでかかっています。インディーズでいま一番勢いがあるのでは、と僕は思ってます。
・Lemon Soup
こちらは先々月末くらいに1stアルバム「オンプラゴープ」でデビューしていて、SLURと並んで注目の新人バンド。
昨今巷で流行っているポップ・ロック(PotatoとかEndorphine)をSmallroom的にやるとこうなります、といったバンド。ボーカルがパッと見は冬彦さんだけど、歌い方とかしぐさはそのまんまカジヒデキって感じで、見ていて楽しかった。
Gくんいわく「ギター以外の演奏はいまいち」だそうで、たしかにドラムは曲が速くなってくる(ライブが盛り上がってくる)ともれなく遅れていく。演奏の巧拙には鈍感な僕が思うくらいだから、音楽の分かる人にとっては相当残念な感じなんだろうね。
曲自体はすごくキャッチーで、僕でも口ずさめるくらい覚えやすいです。
ヒットさえすれば、ライブで合唱する人が出てきそう。まだヒットしてないので、だれも歌ってませんでしたが。
・GOOSE
ずらりと並んだ3本のギターはやっぱり圧巻で、いつもどおりすごい音圧だった。こういうライブが安定してできるってのはすごいね。
心を開いて、じっとステージを見つめながら聴くと、もれなく彼らの世界に連れて行ってもらえます。
・Death Of A Salesman(写真)
今回のメイン。3年前にアルバムを1枚出してから、最近は活動をほとんどしてなかった彼らが、なんで今日のメインになるのが不思議だったんだけど、ライブを見て納得。
すごく楽しい。テンションよくって、オーディエンスのノリもいい。
ボーカルの人は「ライブやるのが楽しくってたまらない!」ってオーラを全身から発しているし、ギターのプリンくんも演奏してる姿がめちゃくちゃ決まってる。普段は牛丼の丼も持ち上げられなさそうな雰囲気なのに。ギター持ったらぜんぜん違うじゃないか。『STARWARS』の帝国軍兵士(あの白いヤツね)もキーボードひいているじゃないか。
というか、アルバムの印象とぜんぜん違うじゃないか。アルバムの方は変に気取った印象だったんだけど、ライブではそんな印象はまるでなし。断然疾走感があってノリもいい。みんなで楽しめる感じです。
そして観客席では大合唱!
これには驚きました。だってDOASがアルバム出したのって3年前で、いまじゃ完全に廃盤扱いなんですよ! なんで君たち歌えるの!? って感じ。それくらいファンに愛されてるってことですか?
後で確認したんだけど、彼らがライブをするのって実に11カ月ぶりのことらしい。だからボーカルの人をはじめ、メンバー全員がうれしくてたまらない雰囲気を醸し出してたし、彼らを待ち望んでた観客もノリがすごくよかったんだと思う。
バンドは歓喜をもって演奏し、観客は祝福でもってそれに応える、まさに宴のようなライブ。僕はあの場所にいられて本当にラッキーでした。
来年にはまたアルバムを出すそうだし、またいいライブを見せてほしいなぁ。と本人達に伝えておきました。まる。