火の玉シュート! 泣けるアクション映画『グート・マー・ルイ』

Born to Fight今日は昔見た映画をご紹介。
去年公開のタイ映画『グート・マー・ルイ』は、
アクション映画好きにとっては最強に飽きない映画だ。
まさにアクションのごった煮といった感じで、
全編のうち9割がひたすらアクションで構成されている。
アクションの内容もすさまじい。
ラグビーのタックルとか新体操の宙返り、サッカーのシュートで
次々と武装した兵士を叩きのめしていくのだから……。
あらすじはものすごく単純なもの。
タイを代表するスポーツ選手(+休暇中のアクション派刑事)が
食料とかサッカーボール、おもちゃを持って、
タイ北部の村を慰問に訪れる。
着くなりさっそく物資を配り始める選手たち。
和やかなムードに村は包まれるが……そのとき!
いきなり轟く銃声。
いきなりわらわらと現れて銃を撃ちまくる軍服姿の男たち。
わけのわからないまま、バタバタと撃ち殺されていく村人。
飛び散る肉片と阿鼻叫喚。
軍服姿の男たち(テロリスト?)は、村人の3分の2くらいを撃ち殺し終えると、
生き残りを中央広場に集めて座らせる。
その間にも詰め寄ってきた村長を殺したり、
村の偉い坊さんを殺したりとやりたい放題。
そんな混乱の中、主人公のアクション派刑事、新体操選手、村長の息子が
テロリストの目を抜け出し、ゲリラ的に反抗を開始。
とはいうものの、速攻で捕まる村長の息子。
主人公も捕らえられてしまうのだが、その直前に、
敵の本部に近づいて彼らの目的を聞き出すことに成功。
その目的とは、村人を人質にして、服役していテロリストのリーダーを釈放させること。
さらに、なぜか核ミサイルを持っていて、リーダーが解放されてもされなくても、バンコクの都心部に核ミサイルをぶち込むつもりらしい……。
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あけて早朝、みんなの捕らえられているところで目を覚ます主人公。
そして、聞き出したテロリストの目的を皆に話して決起を促す。
「バンコクには僕らの家族や恋人、友人をはじめ、多くの人々が住んでるんだ。
僕たちがいま立ち上がらなきゃ、みんな死んでしまうんだぞ!」
それでも、しり込みする仲間たち。
それも当然で、完全に丸腰の上、完全武装の敵に周囲を囲まれている。
どうやっても決起した瞬間に全員撃ち殺されてしまう。
絶望に打ちひしがれる中、午前8時を迎える。
そこで流れ出すのが、タイの国歌だ。
タイの国歌といえば、「血と肉に替えても、独立を守り抜こう」という、
けっこう過激かつ愛国心をもりもり盛り上げる内容。
そして、タイ人ならば毎日朝晩に聴く、もっとも日常的な歌だ。
知人の死体がごろごろ転がり、完全武装のテロリストが闊歩する村。
すべては非日常で、昨日とはまるで変わってしまった。
そんな中に流れていく自分たちの国歌。
国歌は、主人公はじめ仲間や村人たちに
(独立を勝ち取って、自分たちの日常を取り戻そう!)と呼びかける。
国歌を歌いだす主人公。それに呼応して歌い始める仲間や村人たち。
その歌声は、死を賭けて闘う決意に満ちている。
そして、最後のチャイヨー(万歳)三唱を合図に、
「ルイ!(闘え!)」と叫んで八方にいる敵に立ち向かっていく……。
あとはずうっっとアクションだけで構成されていく映画なのだけど、
生身のアクションが本当にすごい。
主人公はガン&格闘というスタンダードなアクションを担当するのだけど、
そのほかの仲間は基本的に有名スポーツ選手。
段違い平行棒の遠心力で蹴りを入れたり、
床体操の3回転半ひねりジャンプの着地点に敵の頭があったり、
煮えたぎるヤカンを蹴って敵の頭にシュート! とか。
さらに6歳(推定)の子供や70歳(推定)のおじいちゃんが
ムエタイでテロリストを倒しちゃったりと、
あらゆるタイプのアクションが詰まっている。
主人公の正統派アクションとこれらの変則的アクションが組み合わさって、
飽きる瞬間がやってこない。
はっきり言ってこの映画、ストーリーはかなり荒唐無稽だ。
それをアクションの荒唐無稽さがカバーしている。
超絶望的なシチュエーションから死を覚悟して立ち上がり、
最後には勝利を収めてしまうという痛快さも捨てがたい。
あまりにも感動してしまって、
不覚にも僕は泣いてしまった。しかも2回も。
健全にスポーツをやっている青少年以外に、力強くおすすめしたい。
※昔、見た映画で面白かったものの解説とか感想をメモしていたので、
これから、それを元に書いたレビューを
ちょこちょことアップしていく予定。