オルタナティブな激混み店。 「なごみのパブ」

昨日の僕は口元が緩みっぱなしでした。
昼間は歯医者にいってたっぷり麻酔を打ってもらったからで、
単にしびれて口の締まりが悪かったせいなのですが、夜はまた別の理由です。
そう。またまた素敵なパブを発見してしまいました。
名づけて「なごみのパブ」(仮名)。めちゃくちゃなごめる雰囲気のパブです。
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「なごみのパブ」がそこにあることは1年以上前から知っていたのですが、
いろいろあって今まで足がのびなかったお店です。
が、最近になってポツポツ噂を聞くようになってきたため、
先週、友人(Daiくんとタクぽんさん)が先発隊として偵察に行って来たのです。
(僕は仕事が大詰めだったので、オフィスでお留守番)
その時の友人の反応がまたすごい!
電話などできない騒音の中で感動を伝えたいらしく、15分おきくらいにSMSを送ってきます。しかも二人が交互に。
「第二の至高のパブ発見!」
「ここはヤバイ!」
「マジすごい……」
「いや、すごいよ。全盛期のソンサルンみたい」
などなど、相当すごかったらしいです。
そして昨日。満を持して行って来ましたよ! しかも午後8時半入店で!
が! ……なんと午後8時半の時点でほぼ満席。端っこのテーブルしか取れませんでした。
全テーブルが予約で埋まっていた上、「予約した人は8時半までに入店しないと予約取り消し」というルールを全部の客がキッチリ守って、遅刻者がほぼゼロ。
普通の店だと予約した場合の入店時間は8時半ではなくって9時か9時半だし、
どんな店でも大体2割くらいは遅刻者がいて予約が取り消しになってしまうんですが……。
先々週末に行ったというタクぽんさんの友人は「7時に入店した」そうだし、
のっけからあり得ないくらいの人気ぶりです。
※普通の人気店の場合、週末でも9時ごろ入店すれば、予約なしでもそこそこの場所が確保できる。
さてさて、肝心の「なごみのパブ」の中身ですが、これが典型的な安パブ。
トンロー・ソイ21にある「Say Play」(だっけ?)をふた周りほど広くしたような造りです。
椅子は木を組んだだけ、テーブルは傷だらけとどちらも素っ気無いもので、
インテリアにこだわらない僕でも「これあげるから君の部屋で使ってよ」といわれたら激しく拒否するようなしろもの。
そんな椅子とテーブルがギュウギュウに詰めて床に並べてあるので、
客があまり入ってない状態でも店内の移動が大変。
照明も普通の暖色系の暗いライトがぶら下がってるだけだし、
スピーカーも「音が出れさえすればOK!」という無骨なデザインのものが、壁の適当なところに打ち付けてあるといった状態で、
「音響効果」などというしゃれたものはハナから念頭になさそうです。
客層はフツーの大学生が主流のよう。
「Booze」とかRCAに行くと「夜遊び大好き! 夜遊び用の服何着も持ってます!」と全身で主張しているようなお姉ちゃんがウロウロしてるんですが、ここには一切いません。
フツーの子が「今日はみんなで飲むから一番可愛い服着てこう!」って感じが大半で、
慣れてないから上下のコーディネートが微妙に合ってない子もいたり。
彼らが頼んでいるのは、もちろん100Piper。
しかも、なぜか1グループにつき3~4本テーブルに置いてあります。
店内を回ってさりげなく見てみましたが、最高で9本(!)も頼んでる人たちがいました。
「何本頼むと安くなる!」というプロモーションがあるのかもしれませんが、
それにしても最大限に利用しすぎです。
なんというか、「洗練」からはほど遠いところにあるこのお店なのですが、すごく懐かしいものを感じました。
「この懐かしさってなんだったっけ?」といろいろ記憶をまさぐってみたら、昔よく行ってた店の記憶が次々によみがえってきました。
2003年、全盛期のオートーコー各店。
同じく2003年、盛り上がってたころのナー・ホーガンカー(タイ商工会議所大学前)の学生パブ群。
この辺に共通するのは「安く楽しもうよ」「ちょっと古ぼけた感じの内装って落ち着くよね」「タイポップ聞きながらおしゃべりしたり、みんなでワイワイ踊ろう」という雰囲気。
この店のチープ感、客層のフツー感は上記の2カ所にめちゃくちゃ似ています。
ってことに気付いた瞬間、甘酸っぱい記憶が次々にフラッシュバックしてきちゃったりして。
音楽はというと、タイポップスのバンドとヒップホップのDJが半々。
ですが、DJタイムもタイのヒップホップをかなりの濃度で混ぜつつ、
Thaitanium、Joey Boy、B-Kingなどがひと通り活躍してくれます。
そして、面白いのがタイムテーブル。
ほかのパブだとDJやバンドを1時間ないし1時間半続けてやるのですが、
ここはもっと短い間隔(最短30分おき)に交互にやってくれちゃいます。
昨日のタイムテーブルでいうとこんな感じです。
入店~ タイポップスDJ(BGM) すでに盛り上がってるテーブルもある。
9時~ バンドA。しかも映画『プアンサニット』の主役・カイヨーイがメンバーにいる。Liptaの「Playgirl」やP.O.P.など、ほかでやらない曲も披露。
9時50分~ DJ。タイ・ヒップホップがメイン。
10時20分~ バンドA。クリスティーナ、Smile Baffaloはじめ昔の名曲がメイン。
11時~ DJ。
11時半~ バンドB。この辺からBig Ass、Bodyslamなど最近のロックをやり始める。
12時~ DJ。洋楽ヒップホップ。
12時半~ バンドB。
(このころになると相当酔っ払っていて、詳しく覚えてない)
この30分おきのタイムテーブルは、なんか新鮮味があります。
時間の過ぎ方がぜんぜんほかのパブと違います。間延びする時間ってのが一切なし。
10時の時点でほかのパブの12時(最高潮の一歩手前)くらいのテンションの高さになり、
そのテンションの下がるタイミングを一切作らず閉店まで突っ切る感じ。
はっきり言ってもうすぐ30の僕には疲れます。
でも、盛り上がり方は「学園祭の打ち上げ」みたいな学生ノリで、
めちゃくちゃアットホームかつひたすらになごやか。
ほかではあんまり夜遊びしないような見た目の大学生が多いせいか、
ラチャダー・ソイ4やトンローのほかのパブ、RCAなどに見られるような「ワル」っぽい雰囲気も一切ありません。
さて、まとめ。
2004年から2005年にかけてバンコクでは「パブのハイソ化」の流れが起きました。
新RCAのRouteやSlimや改装したEscudoはじめソファーとシャンデリアが標準装備だったり、
間接照明やテーブルに置くキャンドルでおしゃれな雰囲気がウリだったりして、特別なパーティー気分を醸し出していたわけなんですが、
普段着気分を醸し出して人気を集めている「なごみのパブ」は、
それに対抗するオルタナティブな流れといっていいのではないでしょうか。
「何だかんだ言って、おしゃれな店より古ぼけた店のほうが落ち着くよな! 気い使わずに楽しめるし!」
「みんなタイポップス好きだよな!」
「安い方がやっぱいいって! 毎日来れるし!」
そんなメッセージを投げかけてるような気がします。個人的に。
しかし、最近はナンレン系のパブがどれも個性が強くなって来てますねぇ。
バンコクの夜遊びにまた新展開がありそうです。
っていうか、これ書くのに2時間もかかったよ。貴重な休日なのに。。。