複雑な気分の『7プラジャンバーン2』

というわけで、たった今、
28日に公開された『7プラジャンバーン2』を観てきました。
主人公7人が第二次大戦中の日本軍と戦うという、
時期が時期だけにか~な~り微妙な内容の映画を。
というわけで、感想。
「日本人の日本の戦時中の歴史」への認識を完全に取っ払って、
タイ人になったつもりで観れば、かなり楽しめます。
前作を超える出来ではないものの、いい作品に仕上がってます。
ベトナム戦争時代の7人がどうして1940年代にいるのかは、まったく説明ありませんでした。
この辺は、パラレルワールドと解釈しましょう。
実際、タイ人の受けはかなりよかったです。
ひさびさに見ましたよ。タイ人が映画館で拍手したり、大声でわらったり、掛け声をするの。
でも、日本人として観ると、痛々しい表現が多くて、心置きなく楽しめないですね。
敵役の日本軍士官が狂って捕虜を無差別殺戮したり、
ストーリーとまったく関係ないところで
日本軍の兵士がその辺の民家から女性をかっさらってきてレイプしてたり。
たぶん、タイの一般的な歴史認識に基づいて作られてるんでしょうけど、
日本への認識が甘いので、まじめな日本人がみたら確実に怒り出す内容になってます。
一般的な日本人が持っている、
タイやその近辺諸国の歴史認識なんかゼロに等しいことを考えれば、
日本の歴史が、これだけ認識されているのは、むしろいいことなのではと思うことにしました。
でもでも、この映画、日本人が何人もでてるんですよね。
だから、せめて『ラストサムライ』並みとはいかなくても、
もう少しきっちり時代考証をやってほしかったかも。
日本語が変だとか、日本の戦闘機(たぶんゼロ戦のつもり)がハリボテみたいなのは仕方ないにしても、
日本軍の士官がギャンブルに負けて、めっちゃ簡単に刀を差し出してるし。
軍服のデザインもすんごく変。
1940年代の話なのに忍者とか侍もでてくるし。しかも、くノ一が持ってるの、中国拳法の武器じゃん……。
7prajan03
『ラストサムライ』に出るにあたって、
真田広之は「正しい日本の文化を伝えなければ」という気持ちで、
「正しい殺陣のあり方」から「日本人は畳の縁は踏まない」所まで、
アメリカ人の制作陣を懇々と説得して、一つ一つ変えていったそうです。
その気概が、ここに出てる日本人俳優にも欲しかったなぁ。
と、日本人として切に思ってます。
まぁ、タイで『ラストサムライ』並みにきっちりと時代考証やったりするのは
至難の業だとはわかってるんですけどね。
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