寒い冬の日に聴きたい! おすすめタイポップス4選 その1




サワディー・ピー・マイ・クラップ!(あけましておめでとうございます) fukuです。
雪の舞い散る札幌にて更新中。そこで本日は、冬や雪をテーマにした曲を紹介したいと思います。

常夏の国・タイで冬の曲!? なんて思われるかもしれませんが、実はタイでもこの12月~1月にかけては、北部や東北部はけっこう冷え込むことが多く、中央部のバンコクでも年によって1~2週間くらい上着が必要な寒さになることがあります。

そして、年中暑い国では、涼しい「冬」は特別な季節! ということで寒さを歌った曲がけっこうあります。本日はそんな寒さを感じる曲を紹介していきます。



Friday「ナーウ・ニー หนาวนี้」(この冬に、Sweet Winter)

これは寒さがもたらす寂しさと、その寒さを癒してくれる「だれか」に向かって呼びかける歌です。
タイでは「寒い(ナーウ)」と「さみしい(ガオ)」の発音が非常に似ているということもあって、寒い時期に恋人がいないさみしさを歌った曲がかなり多いです。

手を差し出してもらえる? 寒い天気は嫌いなんだ
手を貸して 知らん振りしないで 悲しくなるから
君の暖かい吐息だけでもいいんだ
この思いを打ち明けよう この冬が終わるまでに
風が冷たい空気を運んでくる 毎年年末になると
君がいてくれたらいいのに
手をつないでいれば どんなに寒くても
僕の心はぬくもり 生きる意味を持つ

このFridayは今お聴きいただいたような感じのしっとりしたポップスをやっているバンドです。新曲を出してもあんまり派手なヒットはしないんですけど、何度聞いても飽きないような曲が多くて、それこそ長~い間ヒットしてるような曲がたくさんあるバンドですね。

この曲も2002年リリースの2ndアルバム「Magic Moment」に収録されているんですが、それ以降、冬になるたび街でよく流れています。



Tea For Three「ロムナーウ ลมหนาว」(冷たい風)

イントロのピアノがたまりません! これだけで切なくなる!

この曲はいつも12月から1月ごろの涼しい季節になると街やラジオで頻繁に流れる、いわば冬の定番ソングとなっている曲です。

曲の意味は「冬が近づいてきて寒さを感じると、自分の周りにだれもいない事がさらに実感されて、寂しさが募るんだ」ということを歌っています。こんな感じですね。

冬が近づいてくる 思いをよせてくれる人は誰もいない
だれか愛してくれる人がほしい みんなのように
冬が近づいてくる ことさら寂しい季節
ひとり寂しく寒さをがまんしないといけない いつもどうり

冬が近づくたびいつも なおさら寂しい季節
やっっぱりひとり寂しく寒さに耐えないといけない
寒い風がやって来れば 怖い 死にそうで怖い
心が弱くなるから だれからも愛されたことがないから

この曲を歌っているTea for Threeですが、男性3人によるポップユニットで、この曲のような大人向けのしっとりしたポップスを主にやっていた人たちです。今はもう活動していないはず。

ヒット曲はあまり多くはなくて、今回紹介した「ロムナーウ」がたぶん唯一、タイ人ならだれでも知っているレベルのヒット曲ですね。

彼らのアルバムのジャケットも「ロムナーウ」のイメージに合わせて「冬」や「秋」っぽい写真だったり、落ち着いた色使いの物が多いですね。



トゥー・レーワット「イン・スーン・イン・ナーオ ยิ่งสูงยิ่งหนาว」(高みに登るほど寒くなる)

これはまさに不滅の名曲、さまざまなアーティストに寄ってカヴァーされているロングヒット曲をお届けしたいと思います。

曲名は「高みに登るほど寒くなる」という意味です。曲全体の意味はというと、夕暮れに遥か遠くにある山へ上っていく状況を人生にたとえています。

三角に尖った山の陰に、いままさに日が沈もうとしている
薄い霧が視界に入って 空も自分を拒んでいるようだ
偉大なる山 そこへ続く道は遥か遠いけれど
山へ向かうのに恐れることは何もない
山の頂上は高く尖って、その陰がどれだけ危険かを教えてくれる

高く上るほどに寒さは募る 山に続く道は遥か遠い
近づくほどに寒くなり、不安と恐怖が募る

一緒に上ってくれる人はどこにもおらず、寂しさと共に行くしかない
それでも私は山に登るのだ

といった感じです。

MVの映像がずいぶん古いですが、それもそのはず1983年発表の曲です。

この曲を歌っているトゥー・レーワット・プティナンという人は一般的にはタイ最大手のレコード会社「GMMグラミー」の創設者の1人として有名です。
ふさふさの口ひげがトレードマークで、大きめのCDショップに行けば、今でも彼を示す鼻と口ひげのマークが見つかると思います。

「The Impossibles」「Oriental Funk」といった、タイ音楽の歴史をひも解くと、タイポップスの歴史の中でも最初の方に登場する伝説的なバンドがあるのですが、そのメンバーでもあります。

残念ながら1998年に48歳という若さでなくなってしまうのですが、その作品は不滅ということで、死後20年経った今でも何年かごとに彼の作品をトリビュートしたアルバムが出たり、彼の追悼コンサートが行われたりしています。
タイ音楽史にその名を残す偉人、伝説の人という位置づけですね。

この人をはじめ、数人のプロデューサーがGMMグラミー創設期にヒット曲をたくさん飛ばしてガンガン儲けたおかげで、今のGMMグラミーがある、みたいな感じです。

 

ちなみに初期のグラミーで活躍していたプロデューサーにはこのテー・レーワット・プティナン以外にはオーム・チャートリー、ディー・ニティポンやシーファーといった人が有名で、個人的にはGMMグラミー四天王と呼んでいたりします。

この人たちが作った曲は20年とか30年以上前の曲が多いので、パッと聴きは古臭いんですけど、じっくり聴くとしみじみハートに沁みてくるいい曲、一般的なタイ人なら全員知ってるような曲が多いですね。

特にこの「イン・スーン・イン・ナーオ」という曲は、いろんなロック歌手にカバーされていて、アサニー・ワサン、ウ・ハルタイ、Clash、Zeal、PACK4(Potato、AB Normal、Clash、KALAの特別ユニット)をはじめ多くのアーティスト歌っています。こちらはウ・ハルタイ・バージョンです。



KID INSANE「Snowball 4PM」

KID INSANEはタイ人男性4人、日本人女性1人からなるオルタナティブ・ロックバンドで2006年から2008年くらいにかけてインディーズで活動していました。

ボーカルのSAMが西洋人、たしかイギリス人とのハーフなんですが(もう古すぎてネット上で情報が探せない)、そのせいか、バリバリのUKオルタナティブ・ロックといった感じの曲が多いです。

このSAMは普段はファッションモデルをやっていたりしてかなりカッコいいです。

さらにさらに日本人ベーシストのPHUちゃんがかなりカワイイです。

10曲くらい一気に紹介しようかと思っていたんですが、なんだか長くなりすぎたので続きます。次回はもっと新しい曲メインでやります。