恋人たちのあり得た可能性。Hydraの名曲「トゥア・プローム」(偽りの姿)をカバーしたPotatoとLulaのMVが面白い!

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今週、人気ポップロック・バンドPotatoと、ボサノバの女王ことLulaが同時に往年の名曲「トゥア・プローム」(偽りの姿)のカバーをリリースしました。それぞれのアーティスト色が出たアレンジもさることながら、そのミュージックビデオ(MV)がすごく面白かったのでご紹介。
もともとのオリジナル曲はこちら。現在はソロ歌手として活動を続けるパーン=ナカリン・キンサックがソロになる前に立ち上げたHydraというロックデュオが歌っています。
■Hydra「トゥア・プローム」(偽りの姿)


このHydraは1992年に結成されて、たった1枚のオリジナル・アルバム「アッサジェーディー」をリリースしただけで解散してしまうのですが、その収録曲10曲が名曲揃い。今でもCDショップに行けば復刻盤やベスト盤が売られているほどです。


ちなみに、ボーカル・パーンの現在のお姿はこんな感じ。
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散りゆく頭髪に時の流れの無情さを感じますね……。というよりも、25年近くずーっと第一線で活躍してるのがすごいです。
なお、曲の意味ですが、「恋人に好かれようといろんな努力を続けてきたけれど、それは偽りの自分。努力するのにも疲れたし、幸せを感じたこともないよ」という、別れが近づいていることを予感させるような内容です。
そんなHydraの曲をカバーしているわけですが、MVが見応えありまくり!
物語は恋人たちが別れを切り出す瞬間から始まります。その別れのきっかけとなったのは、その日にふたりで行った遊園地デートでのお互いのふるまい。
と、その時奇跡が! デートの日の朝に時間が巻き戻って、さまざまな瞬間をやり直す能力を身に付けることができます。果たして、彼は/彼女はデートをうまくやり直して別れを回避できるのか!? というタイムリープものになっています。
Potatoバージョンは彼が主人公、Lulaバージョンは彼女が主人公で、問題のシーンに差し掛かるたびに「#デートには遅刻しない」「#仲の良い男友達に会ってもベタベタしない」「#化粧直しの時間は短めに」などのメッセージが出て、それに合わせて主人公がやり直していくわけですが、それは恋人に嫌われないように理想の彼氏・彼女を演じること。いわば「偽りの自分」を積み重ねていくことになっt……。
という形の内容なのですが、このふたり、果たしてタイムリープを経た後でどんな結論に辿り着くのでしょうか? 両方観ましたが、Potato→Lulaの順番で観ていくのがおすすめです。
■Potato「トゥア・プローム」


■Lula「トゥア・プローム」

個人的におもしろいと思ったのは、この2曲がなぜかKFC(ケンタッキー・フライドチキン)のCMソングとして売り出されていること。しかも、上記のMVの中にもKFCは前後のロゴ以外では登場していません。ふたりでおいしくKFCを食べて幸せそうにするシーンとかありそうなもんなのですが……どういうつもりのCMなんでしょうね。
「うちは偽物のチキン(トゥア・プローム)は使っていません!」というメッセージCMだとしたら、めちゃくちゃ遠回りすぎて意図が伝わらないですし。
KFCがどういうつもりなのか、非常に気になります。
ちなみに、このMVに出てくる彼女が昔付き合ってた元カノに激似で、観ていて本気で切なくなってしまいました。ああ、あの頃に戻りたい……。