タイ映画とナショナリズム。

「今日のタイねた」を見てビックリ。
なんと、いとうせいこう氏が「先見日記」というブログで
タイ映画について取り上げているではないですか!
しかも、「タイ映画が面白い」という「初めの一歩」的な内容ではなく、
「タイ映画、ナショナリズムの理由」という、二歩も三歩も踏み込んだ内容で。
すごいなぁ。しかも、日本で未公開の作品まで触れちゃってるよ。
日本でのタイ映画の認知度がどんなものか、
僕にはぜんぜんわからないけど、この人が注目するに至ったのか~。
と、ちょっと感動です。
たしかにここ数年のヒットしたタイ映画って、
「ナショナリズム」がひとつの重要なキーワードになってますね。
ここ半年で話題になったタイ映画を思い返しても、
『7プラジャンバーン2』→反・日本軍
『チュム』→ルークトゥンやレトロな物・価値観の良さ
『マハーライ・ムアンレー』→南部の旅情、50年前の人々の暮らしぶり
『ワイ・オラウォン4』→理想の家族像、北部への慕情
『トムヤムクン』→反・中国マフィア、タイを象徴する動物・象への愛
『イェーム・ヤソートン』→田舎暮らしの良さ
『プアン・サニット』→北部と南部の美しい風景と美しい言葉
といった「愛国エッセンス」が、
時にはメインテーマとして、時には作品を引き締めるサブテーマとして、
盛り込まれているんですよね。
(ちなみに、ヒットしなかったけど『スア・ローンハイ』も東北地方に目を向けていますね)
一方、愛国エッセンスの少ないヒット作は
『ブッパー・ラートリー2』と『ゴ・クーイ・サンヤー』くらいで、
「愛国エッセンス=ヒット」という方程式が今のタイ映画界には出来上がってる観があります。
なお、特に今年でいうなら、愛国心をむやみに掻き立てるタイプの作品より、
タイの地方の美しさ、地方の人の暮らし、方言など、地方への慕情やら旅情やらを掻き立てる作品がヒットしているような気がします。
この傾向、もしかしたら、昨年末の津波による影響なんてのもあるかもしれません。
この辺を突っ込んでみると面白い論文が書けそうな気もしますが、
それはもっと映画に詳しい人にやっていただくとして、
タイ在住者としては、そのナショナリズムのゆくえに注目したいところです。
人気blogランキングに参加中!
このblogを見て「おもしろい!」と思ったら下のボタンをクリックして投票してください。

人気BLOGランキングへ
にほんブログ村 旅行ブログへ