レトロな味わいのタイ映画 『イェーム・ヤソートン』

『イェーム・ヤソートン』ポスター今日は、久しぶりにタイ映画らしいタイ映画を見てきました。
本日公開の『イェーム・ヤソートン』です。
『マッハ!!!!!!!』や『トムヤムクン』の助演をはじめ、
『チュム』『ボディーガード』の主演など映画界でも活躍する人気コメディアン、
マム・ジョクモック=ペッターイ・ウォンカムラオによる、監督主演作品。
えらい長い名前だと思うでしょうが、これが本名ってわけではありません。分解すると、
マム=ニックネーム(チューレン)
ジョクモック=彼が所属していた(いる?)超有名お笑い一座の名前。
ペッターイ=名(チュー)
ウォンカムラオ=姓(ナムスクン)
となっていて、コメディアンとしての芸名で彼を呼びたいときは「マム・ジョクモック」、本名で呼びたいときは「ペッターイ・ウォンカムラオ」と使い分けているみたいです。
日本における「ビートたけし」と「北野武」の関係に似てますね。
タイ映画関係者の間ではマム・ジョクモックを「タイのビートたけし」なんて呼ぶこともたま~にあるみたいですが、
この辺もその由来っぽいです。
ハイ、いつも通り話が横にそれちゃいましたね。
さて、この作品の内容はというと、タイのイサーン(東北)地方にある農村・ヤソートンを舞台に繰り広げられる、2組の男女のラブコメディです。
『イェーム・ヤソートン』①
一組目(上の写真)はマム・ジョクモック扮する動物好きの農夫・イェームと、
さるお金持ちの家で、そこの娘の付き人として働くジューイ。
ジューイは、動物を愛する心を持っているイェームに夢中。
でも、全面あばた面に加えて鼻の下に大きなホクロがあるせいもあって、
イェームはまったく相手にしようとしていない。
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『イェーム・ヤソートン』②
二組目はイェームの甥・トーンと、ジューイがかしずいている金持ちの娘・ソーイ(どちらも美形)。お互いに惹かれあい、いちゃいちゃする日々を送っているが、
ソーイの母親は「金持ちは金持ちと、貧乏人は貧乏人と結婚すべき」という思想の持ち主。トーンとソーイを引き離し、さらに金持ちの息子との縁談を強引に進めようと画策している。
母親の制止を振り切ってトーンに会い続けるソーイだが、
ある日の朝帰りが母親の逆鱗に触れ、ソーイは付き人のジューイともどもバンコクの親戚の元に送られてしまう。
離れ離れになったイェームとジューイ、トーンとソーイ。
イェームはジューイと離れて初めて、彼女の存在の大切さに気づき、
思い焦がれるようになる。
一体、この二組のカップルが結ばれる日は来るのだろうか……。
といった内容。
まぁ、あらすじだけ見ると、大昔に流行ったメロドラマ調ラブストーリーなのですが、
この映画の面白いところは、その舞台設定と色彩、そしてコメディアンならではの演出で、
それをまったく違ったコメディにしてしまっているところ。
時代設定は定かではありませんが、30年以上前。
しかも、当時ド田舎といってもいいヤソートンが舞台です。
当然、方言バリバリです。90%以上の台詞がイサーン語です。
台詞回しから登場人物の行動から、そのことごとくがド田舎。
さらに色彩もすごい。写真を見ればわかると思いますが、
ド派手に原色の服ばっかり着ている上に、フィルムにも着色して、
画面が妙にレトロな色彩になっています。
これにコメディアンならではの笑わせる台詞回しに、演出が加わって、
結果的に「昔懐かしいメロドラマをわざと田舎くさく作り変えて、さらに今風の感覚でパロディにしたらこうなりました」という、
新しい感覚のラブコメディになってます。
公開初日だったせいもあって、ほぼ満席の状態で見たのですが、
最初っから最後まで、みんな声出してゲラゲラ笑ってて、
無事ハッピーエンドを迎えたときには、
場内が何ともいえぬ和やかな笑いに包まれてました。
各シーンの「お笑い」に関しては、
日本人的にはゲラゲラ笑えるほど面白いとは思いませんが、
全体としてほほえましく、ちゃんと楽しめる映画だったと思います。
ちなみに、劇中主役がバンコクに上京するシーンがあるのですが、
数十年前の街の景色を表現するのに、当時の映像をバックに合成しています。
当時のバンコクの街の景色が垣間見れて、これもまた面白いです。
ちなみに、日本語の関連記事が「タイ映画!」ここにありました。
『イェーム・ヤソートン』③『イェーム・ヤソートン』④