プレイバック90年代@「タイ・オルタナティブ音楽祭」その2

前回の記事からかなり時間が空いてしまいましたが、続きです。
【2日目】
というわけで2日目。この日は好きなバンドが多数出演するということで、前夜はどこにも遊びに行かず、酒も控えてしっかり昼過ぎまで睡眠をとって臨んだのですが、これが大正解。前日に比べると「立って聴きたい」バンドが多く、かなりの体力を要求される1日となりました。
ちなみにこの日のライブも18時~翌1時半の7時間半ぶっ通し。この2日間あわせると14時間以上ライブを聴いていることになります。これくらいライブ密度の濃い日を過ごしたのは、昨年パタヤ音楽祭に行ったとき以来かも。
(FAT FESTIVALの時は物販ブースを回ったり、人と話したり飯を食ったりするので、それほどライブ漬けにはなりません)
以下、印象に残ったアーティストの感想を簡単に。
■Playground
2日目のオープニング・アクトを飾ったのが、このインディーズ出身のポップロック・バンドPlaygroundです。彼らの一番のヒット曲「プローイ・ワーン」はパブの定番ソングとして毎日のように演奏されているので、聴けばピンと来る人も多いのでは?
今日初めて知ったんだけれど、彼らはもともと今日のイベントを主催している「コォート・インディー」のイベントに初期の頃から参加していたらしい。
■Pex Bluesky
アコースティック・ライブ。癒し系のゆったりとした曲と、その合間に挟まれる、ユーモアあふれるトークが絶妙。座ってまったり聴けるライブだった。
■アイ
アイ @ タイ・オルタナティブ音楽祭
前から名前だけは知ってたけど、曲を聴くのは今回が初めて。「アイちゃん」って名前と小柄な女の子って外見からミーハーなアイドル・ポップスを想像してたんだけど、実際はぜんぜん違いました。
実物はショートカットにGパン&Tシャツとボーイッシュな外見。歌う曲もノリのいいポップ・ロックでした。例えて言うならプロトタイプのPunchって感じ。
アイ自身もPunchによく間違えられるらしい。でも、もしアイがずっと活動してたら、Punchのほうが「アイの妹」くらいに言われてたかもしれないな~と思うくらい、曲もライブパフォーマンスも良かったです。アイのCD、どっかに売ってないかな?
■Ornaree(オーンアリー)
Ornaree @ タイ・オルタナティブ音楽祭
2日目のいちばんのお目当てがこのOrnaree。Bakery Music出身のグランジ・クイーンです。カッコいいお姐さん(「姉」ではなくて)って感じで、惚れ惚れするような歌いっぷりを見せてくれました。
Ornareeのライブは昨年のFat Festivalの時に続いてこれで2回目。前回に比べるとバックバンドとより息がピッタリ合うようになった気が。
「レーオ・ター」(リンク先の6曲目、ライブではもっと早いバージョンで演奏)、「オットン・ロー・チャン」など主要なヒット曲を5、6曲ほど演奏。どれもため息が出るくらいカッコよかったです。
■パーン=ナカリン・キンサック
そしてトリは、タイ・オルタナティブロック界の巨匠・パーンです。パーンは、僕がタイに初めて来た頃から知っていたアーティスト。
サイアムで知り合ったタイ人に「これ、私が高校生の頃にすごく流行ってたよ!」といわれて1stアルバムの「カイパーン(Pang Fever)」を購入して以来、帰国後にタイを偲んで何度も繰り返して聴いていた、いわば思い出の1枚です。
パーンは最近6枚目のアルバムをリリースしたばかりなのですが、今回はイベントの趣旨に合わせて、「カイパーン」の収録曲を中心に演奏。曲を聴くたびに昔知り合った友人の顔や、ウォークマンでその曲を聴きながら通勤電車の中から眺めた景色が思い出されて、なんだかグッときてしまいました。
イベントもコレが最後ってことで、仕事が終わった運営スタッフたちも客席に合流。「イベントが終わったぞ!」というスタッフの開放感が加わって、ジャンプしまくり踊りまくり、声援挙げまくりで、すんごい盛り上がりようでした。パーンも、ここまで盛り上がるライブは久しぶりだったのでは?
僕は最前列にいたせいで、周りを熱狂的なファンに取り囲まれてしまい、ピョンピョン飛び跳ねる彼らにぶつかられるわ、足踏まれるわで大変なことに。じっとしてるとぶつかられて痛いので、彼らとタイミングを合わせて一緒に飛び跳ねたり肩組んだりしてました。
そして最後に主催者からのあいさつ。今回のイベントは赤字覚悟で開いたこと、各企業を何度も回ったものの、どの企業も賛同してくれず、結局タイ保健省しかスポンサーがつかなかったこと、チケット代だけでは会場費や人件費、機材費などを払う目処がつかないこと、そして、それでも実現させたかったイベントだったこと……などシリアスな話題を熱く語っていました。
たしかに、客の入りは1日2千人を超えることはなかっただろうし、チケット代も2日で500Bとかなり安め。機材も照明も簡素な感じだったし、「運営が苦しい」ってのもよく分かります。
もしかしたら「次」は難しいかもしれません……。が、発売後1年も経てばCDが手に入りにくくなったり、売れててもすぐに活動中止してしまうアーティストが多かったりと「ちょっと前の音楽を振り返る」ことの難しいタイにおいては、本当に貴重すぎるほど貴重なイベント、なんとか頑張って次回もやって欲しいところです。期待してます。
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