冴えない男の大冒険 『サーイ・ロー・ファー』

76246efb.jpg2004年はタイ映画のハズレ年だったと思う。
僕はタイ映画はできるだけ見に行くようにしているんだけれど、
「また見たいな」と思える作品が、昨年は特に少なかった。
そんな中で、僕が3回見た唯一の作品が、これです。
昨年10月に公開された
ユッタルート監督の『サーイ・ロー・ファー(避雷針)』。
ポスターからアクションコメディを連想してたんだけど、
基本的にはコメディ要素を多分に含んだラブ・ストーリーだった。
主役は、
まったくもてないけれど、誠実さの塊のような男・トゥンと、
その幼なじみで、サッカー賭博が大好きな不誠実さの塊のような男・タオ(アサニー・ワサンの曲「サーイ・ロー・ファー」が大好き)。


<あらすじ>
ある日、友人たちカラオケ屋に出かけたトゥンは、
そこで「マフィアの親分の娘」という美女・ノックと出会う。
ブラック・ヘッドの「チャン・ユー・トロンニー」を一緒に歌ったことがきっかけで二人は一晩を共に過ごし、
トゥンは彼女を真剣に愛するようになってしまう。
朝になって忽然と消えてしまったノックになんとかもう一度会いたいと、
あれこれ手を尽くすトゥンだが、
その過程でノックはマフィアの娘ではなく、
元ソープ嬢、現マフィアAの愛人(年間300万バーツで契約)であることが判明。
「ノックはそんなことをしてちゃいけない」と愛に燃えるトゥンは、
マフィアと交渉。「1週間以内に300万バーツを持ってきたら、その愛情に免じてノックを自由にしてもいい」との約束を取り付ける……。
一方、ノックは何人もの男に裏切られ、愛を信じなくなっていた。
マフィアの愛人になったのも、「本当の愛なんてないのだから、いっそお金に換えてしまったほうがいい」と考えたからだった。
でもって、トゥンは命の危険を冒して、
別のマフィアの親分Bを騙して300万バーツを稼ぎ出すのだが、
自由になったノックは、典型的売春婦の行動で、
また別のマフィアの親分に300万バーツもらって愛人になってしまう。
しかも、その親分は、トゥンが騙した親分B。
トゥンは、ノックを救うべく、さらに命を懸けた行動に乗り出して……。
といった感じのストーリー。
もちろん、最後はトゥンの愛の力によって、
ノックも愛を信じるようになって、ハッピーエンドって感じ。
<紹介>
なんというか、世の中のモテない男に希望を与えれくれる映画です。
僕ももちろんモテない男なので、めちゃくちゃ元気になりました。
映画自体もなかなか面白くて、
特に2人が出会ったシーンの「チャン・ユー・トロンニー」をはじめ、
さまざまな重要シーンでカラオケ・ソングが登場していたり、
登場人物の名前がことごとく動物の名前だったりと細かい演出も多数。
そして、特筆すべきは、ノック役のメイ=ピチャナート・サーカーゴーンちゃん(写真)がめっちゃかわいいこと!
この人、映画に重要な役で出るのはたぶん2作目なんだけど、
一作目がなんと少女売春婦の役。
過激な描写に全裸写真を使ったポスターで話題を巻き起こした『カン・ペーット』という映画に出演してますが、
そこでかなり体当たりの演技をしちゃってます。
そして二作目もマフィアの情婦と、これまた体を張った演技。
ちなみに三作目は、今上映中の『ブッパー・ラトリー2』で、
自殺するために幽霊ビルに入居した盲目の美女役。盲目の演技が、また上手です。
かわいいだけじゃなくって、女優魂もバリバリに持ってそうなメイちゃん。
僕の中で、タイのBEST1女優です。
May